旧曽我部家住宅(上山藩武家屋敷)概要: 曽我部家は初代とする宗八が宝永5年(1708)から上山藩初代藩主松平信通(藤井松平家嫡流6代目当主、元禄10年:1697年に上山藩に3万石で入封。)の家臣となった家柄です。代々、宗旨奉行や馬廻役、代によっては徒頭、大目付などの要職に付き初代は50石でしたが2代目勇八は70石、3代右介は85石、最終的には100石まで家禄を増やしました。
旧曽我部家住宅は藩政時代に造られた武家住宅の流れを持ち、木造平屋建て、武家中門造り、寄棟、茅葺、平入、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、腰壁は下板張、玄関は式台付の格式のあるもので、内部には鑓掛場や刀置場、上段などが見られ、当時の上山藩中級武家住宅の様子を今に伝えています。庭には水路より水を引き込みんだ築池を施し、樫や松、桜などを植え、釣瓶井戸は近年まで使用していたとされ敷地の周囲には生垣を巡らせています。旧曽我部家は江戸時代に建てられた中級武家屋敷の遺構として貴重なことから平成4年(1992)に上山市指定有形文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-上山市教育委員会
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