青龍寺(金峯神社旧別当寺院)概要: 金峰山青龍寺は山形県鶴岡市青龍寺金峰に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。 青龍寺の創建年には諸説あり、天智10年(672)に役の行者が金峯神社と同時期に開いたとも、弘仁3年(812)に慈覚大師円仁によって開かれたとも云われています(別説として天安2年:858年又は貞観14年:872年に慈覚大師円仁が開いたとも)。創建当初から金峯山山頂に勧請された金峯神社と神仏習合し別当寺院の学頭として寺運が隆盛しました。江戸時代に入ると山形城の城主最上義光から寺領が安堵され、元禄12年(1699)には真言宗豊山派に改宗しています。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により金峯神社とは分離し、その際、金峯神社の本地仏だった如意輪観音像と銅造観音懸仏が青龍寺に移されています。
又、出羽三山湯殿山神社の別当寺4箇寺の1寺である月光山本道寺が廃寺となり神社に転じた為、寺宝が移されています。 青龍寺境内にある金峯山の大フジは推定樹齢400年、樹高約30m、幹周2m、昭和37年(1962)に山形県指定天然記念物に指定されています。銅造観音懸仏は鶴岡市指定文化財に指定されています。庄内三十三観音霊場第33番札所(札所本尊:如意輪観世音菩薩・御詠歌:めぐりきて こがねのみねに のぼるみは はすのうてなの いろとこそみれ)。
荘内平和百八観音霊場第2番札所(札所本尊:如意輪観世音菩薩・御詠歌:たれもみな 濡れてかぞえれ 往昔より 黄金あめふる 山と聞かずや)。
庄内十三仏霊場第4番札所(札所本尊:普賢菩薩)。宗派:真言宗豊山派。本尊:普賢菩薩。
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